Sino-Tibetan language family

存在・所有の表現
      Existence/Possession



動詞 「ユ, ཡོད」



チベット語で存在・所有を表すには、「ユ, ཡོད」(あります)で、否定形が「メ, མེད」という語尾を用います。

疑問文では「ヨベー, ཡོད་པས」、疑問詞を含む文であると、「ヨー, ཡོག」を用います。

所有を表す場合、所有主には助詞「ལ」(後置詞のある場合)または「ར」(後置詞のない場合)を付けて表します。


動詞 「ドゥ, འདུག་」



存在を表す動詞には、「ドゥ, འདུག་」 という表現もありますが、「ユ, ཡོད」は恒久的なもの、「ドゥ, འདུག་」は一時的な性質を表します。

動詞「ドゥ, འདུག་」に対しては、否定形が「ミンドゥ, མི་འདུག་」、疑問文で「ドゥゲー, འདུག་གས་」、疑問詞を含む疑問文で「ドー, འདོག་」を用います。


動詞 「ヨーレ, ཡོག་ཪེད་」



語尾「ヨー, ཡོག」と、「レ, ཪེད」を組み合わせた動詞もあります。

この語尾は、伝聞あるいは客観を強調する文で存在を表現する際に用いられます。

肯定文で「ヨーレ, ཡོག་ཪེད་」、疑問文で「ヨーレベー, ཡོག་ཪེད་པས་」、否定文で「ヨーマレ, ཡོག་མ་ཪེད་」、疑問詞を含む疑問文で「ヨーレー, ཡོག་ཪད་」となります。