概要
スペイン語は、印欧語族に属するロマンス語のひとつで、世界中で広く使用されている言語です。

スペイン語がこれほどまでに普及した要因のひとつに、早い時期から進められた言語の標準化が挙げられます。1492年にはアントニオ・デ・ネブリハ(Antonio de Nebrija)によって『カスティーリャ文法』が編纂され、スペイン語の文法体系が初めて体系的に整理されました。これが、後の世界に通用する標準スペイン語の礎となりました。
現在スペイン国内では、スペイン語(Spanish/español/別名:カスティーリャ語〈Castilian/castellano〉)のほかにも、バスク語(Basque/euskara)、ガリシア語(Galician/galego)、カタルーニャ語(Catalan/català)、アストゥリアス語(Asturian/asturianu)、レオン語(Leonese/llionés)、エストゥレマドゥーラ語(Extremaduran/estremeñu)、カンタブリア語(Cantabrian/cántabru)、アラゴン語(Aragonese/aragonés)、アラン語(Aranese/aranés)など、地域に根ざした複数の言語が話されています。
このうち、カタルーニャ語はスペイン語に近く、ガリシア語はポルトガル語との共通点が多いとされています。