Afroasiatic language family
概要
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ソマリ語は、アジアアフリカ語族の低地東クシ語に属する言語です。他にオロモ語などがクシ語に分類されます。
北部を英国が、南部をイタリアが統治していたため、英国がインフラを整備した北部の共通ソマリ方言(Northern Common Somali)が標準語としてメディアなどで使われています。
方言として中央ソマリ語(Central Somali)が分類されていたものの、1992年ごろから、南部のDigilおよびRahawiin部族が使うMaay語はソマリ語とは区別されています。他に、海岸ソマリ語方言(Benaadir Somali)、メディバン方言(Medibaan Somali)などがあります。
イスラム法を導入するほどイスラム教の勢力が強く、アラビア語の借用語が多い言語です。「朝」はソマリ語でsubaxですがアラビア語ではサバフです。おはようはsubax wanaagsan(スバフ ワナーグサン)。-sanや-anは形容詞につく語尾です。ほか、Qahtaniからの借用語があります。
「止まれ」がjoogso(ジョーグソ)。 「はい」がhaa(ハェー)で、「いいえ」がmaya(マヤ)。 「ありがとう」がmahad sanid(マハッド・サニッド)。「こんにちは」がiska warran(イスカ・ワラン)。
長母音・短母音、前舌音・後舌音が区別され、合計5x4=20個の母音があります。長母音・短母音の区別は母音の重複で表し、前舌音・後舌音は表記上で区別されます。
声調があり、声調によって意味が異なる場合があります。
前置詞 u (for),ku (by),ka (from),la (with) があります。
日本語と同じく、膠着語でSOVです。不定冠詞は表記しません。
1972年からShire Ahmad Jaama'の提唱したローマ字が使われています。かつてはアラビア文字(Wadeed's writing)が, 20世紀前半にはOsmanya scriptや Borama scriptが使用されていました。