ロシア語

Russian

ロシア語の動詞


現在形


ロシア語の動詞は、現在形において主語の人称および数に応じて語尾が変化し、その活用は大きく第一変化と第二変化に分類されます。

  • 第一変化の動詞は、一般に語幹に -е-/-ё- を含む語尾を取り、多くは -ать, -еть などで終わる不定形を持ちます。
  • 第二変化の動詞は、語幹に -и- を含む語尾を取り、通常は -ить で終わる不定形を持ちます。

  • 特に第二変化動詞では、不定形(辞書形)と現在形の語幹が異なることがよくあります。

    辞書には通常、不定形に加え、第一人称単数形(1s)と第二人称単数形(2s)が記載されており、これらの情報から他の人称・数の形を導くことができます。

    第一変化第二変化
    1人称単数
    1 s
    читаю
    верю
    2人称単数
    2 s
    читаешь
    веришь
    3人称単数
    3 s f
    читает
    верит
    1人称複数
    1 p
    читаем
    верим
    2人称複数
    2 p
    читаете
    верите
    3人称複数
    3 p
    читают
    верят


    Бурый медведь ловит рыбу
    Бурый медведь ловит рыбу
    ヒグマが魚を捕らえる

    過去形


    過去形は、語幹に -л(主語が男性名詞) -ла(女性名詞) -ло(中性名詞) -ли(複数)をつけて作ります。

    例外的な形を取る、нести (to bring, to bear 過去形:нёс (m)/ несла́ (f)/ несло́ (n)/ несли́ (pl)) のような動詞もあります。

    未来形


    ロシア語の未来形は、動詞の相(アスペクト)によって異なる活用形があります。

    不完了体(継続・反復)動詞の未来形

    英語における be going to + 動詞 に近く、「быть」の現在形 + 不定形で未来の意味を表します。 この場合、助動詞のように быть の現在形を用います。

    完了体(1回で完結する)動詞の未来形

    完了体動詞には現在形が存在しないため、未来形としてそのまま現在形の形で使います。

    быть の活用

    単数複数
    1 人称я  буду

    мы  будем

    2 人称ты  будешь

    вы  будете

    3 人称он (m )  

    она (f )  будет

    оно (n )  

    они  будут