ルーマニア語

Romanian

動詞・第I変化 (-a)


ルーマニア語の動詞のうち、mânca「食べる」のように不定詞が -a で終わるものは、第I変化に分類されます。このグループには、さらに語尾形の違いによって細かい活用パターンの差があります。

長語尾形(-ez を含むタイプ)


このタイプは、現在形で語幹に -ez/-ează を挿入するのが特徴です。動詞 a lucra(働く)の活用を例に示します。

長語尾形 a lucra (to work) の活用

単数複数
1 人称eu  lucrez
noi  lucrăm
2 人称tu  lucrezi
voi  lucrați
3 人称el (m )  lucrează
ea (f )  
ei (m )  lucrează
ele (f )  


短語尾形(-ez を含まないタイプ)


語幹に -ez/-ează を挿入しないタイプで、より古典的・直接的な語尾変化をとります。動詞 a arăta(示す/見せる)の活用を例に示します。

短語尾形 a arăta (to speak) の活用

単数複数
1 人称eu  arăt
noi  arătăm
2 人称tu  arăți
voi  arătați
3 人称el (m )  arată
ea (f )  
ei (m )  arată
ele (f )  


動詞ごとに 語尾形(-ez の有無)は固定されており、文脈によって使い分けることはできません。

a lucra のように、標準形と口語形(lucrezi vs. lucri)が併記される例もありますが、標準形(lucrezi)が文法的に正しい形です。

第I変化動詞一覧(長語尾形 / 短語尾形)


第I変化動詞一覧(長語尾形 / 短語尾形)
動詞 意味 長語尾形 備考
a lucra 働く ✔️ 標準形は lucrez
a visa 夢見る ✔️ visez
a analiza 分析する ✔️ analizez
a organiza 組織する ✔️ organizez
a studia 勉強する ✔️ studiez
a salva 救う ✔️ salvez
a dansa 踊る ✔️ dansez
a ajuta 助ける ajut
a cânta 歌う cânt
a regreta 後悔する regret
a arăta 示す arăt
a mânca 食べる 不規則変化(mănânc
a juca 遊ぶ joc(不規則)