ポルトガル語

Portuguese

指示詞


ポルトガル語には、日本語の「これ・それ・あれ」に相当する 近称(este)・中称(esse)・遠称(aquele) という3つの指示範疇があります。

ただし、ブラジルの口語表現では、「este(これ)」と「esse(それ)」の区別が曖昧になることが多く、どちらも「これ」のように使われる場面があります。

例:Essa caneta aqui(このペン)→ 本来は esta caneta

一方で、ポルトガル本国では、3つの範疇(este, esse, aquele)をより厳密に使い分ける傾向があります。

男性名詞を指す場合には、-e の語尾を、女性名詞を指す場合には、-a の語尾を用います。

遠称「あれ」は、aquele/aquela と表します。

複数を指す場合には、それぞれ -s の語尾を用います。

中性指示詞もあります。文脈全体や抽象的な内容を指すときに使います。