コピュラ動詞
ギリシア語のコピュラ動詞「〜である」(英語の be 動詞に相当)は、人称・数に応じて活用されます。以下に、現在形と過去形の活用を示します。
単数 | 複数 | |
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1 人称 | εγώ είμαι | εμείς είμαστε |
2 人称 | εσύ είσαι | εσείς είστε |
3 人称 | αυτός (m ) είναι αυτή (f ) αυτό (n ) | αυτοί (m ) είναι αυτές (f ) αυτά (n ) |
三人称は性(男性・女性・中性)によって代名詞が変化しますが、動詞の形はすべて είναι で共通です。
過去形
コピュラ動詞の過去形は以下の通りです。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
1 人称 | εγώ ήμουν | εμείς ήμαστε |
2 人称 | εσύ ήσουν | εσείς ήσαστε |
3 人称 | αυτός (m ) ήταν αυτή (f ) αυτό (n ) | αυτοί (m ) ήταν αυτές (f ) αυτά (n ) |
このコピュラ動詞は、存在・属性・状態を表す文の核となる要素であり、名詞・形容詞・前置詞句などと組み合わせて文を構成します。
Εγώ είμαι δάσκαλος.
「私は教師です。」
Αυτή ήταν κουρασμένη.
「彼女は疲れていました。」
未来形
未来形は、助動詞 θα(英語の will に相当)を用いて形成されます。コピュラ動詞の場合、θα είμαι(私は〜であるだろう)のように構成されます。
否定形
否定は、動詞の前に δεν(英語の not)を置くことで形成されます。助動詞がある場合は、δεν は助動詞の直後に置かれます。
現在形の否定
Δεν είμαι → 私は〜ではありません
Δεν είναι → 彼/彼女/それは〜ではありません
過去形の否定
Δεν ήμουν → 私は〜ではありませんでした
Δεν ήταν → 彼/彼女/それは〜ではありませんでした
未来形の否定
Δεν θα είμαι → 私は〜ではないでしょう
Δεν θα είναι → 彼/彼女/それは〜ではないでしょう