現在語幹とアオリスト語幹
ギリシア語の動詞は時制によって異なる語幹を用います。多くの動詞は一定の交代パターンに従いますが、一部の動詞は不規則で、語幹を個別に覚える必要があります。
現在語幹は現在形、半過去、継続未来、未完了命令形で、アオリスト語幹は単過去、単純未来、アオリスト命令形で用いられます。
| 用いられる語幹 | 時制 |
|---|---|
| 現在語幹 | 現在形・半過去・継続未来・現在命令形 |
| アオリスト語幹 | 単過去・単純未来・アオリスト命令形 |
子音が交代するパターン
A. 軟口蓋音(κ, γ, χ)→ ξ
τρέχω “run” → έτρεξα
B. 唇音(π, β, φ)→ ψ
γράφω “write” → έγραψα
C. 歯音(τ, δ, θ)→ σ
D. 流音・鼻音(λ, ρ, μ, ν)→ +σα
母音が交代するパターン
母音が短くなるパターンがあります。
アクセントは最後から三番目の音節(antepenult)に移動します。
-άω, -ώで終わる動詞は、ησαとなります。
μιλάω → μίλησα
αργώ → άργησα
補充形
補充形(suppletive)とは、現在語幹とアオリスト語幹がまったく異なる形をとる動詞のことです。
行く:πηγαίνω→πήγα
見る:βλέπω→είδα
言う:λέω→είπα
持ってくる:φέρνω→έφερα
取る:παίρνω→πήρα
食べる:τρώω→έφαγα
見つける:βρίσκω→βρήκα