Uralic language family
内格・所格
Inessive and Adessive
場所格のうち位置格である内格・所格は置かれている場所「~で」を表す格です。
それぞれ内格は 、接格は をつけた形で語形変化します。a あるいは ä のどちらを使うかは母音調和で決まります。
Lautanen on tässä.
「お皿はここです。」
Sitruuna on tuossa.
「レモンはあそこです。」
内格・所格の違いなのですが、内格は内側、所格は外側を表す表現です。
所格の変わった使い方もあります。pää は「頭」の意ですが、päällä で「電源が入っている」意を表します。
Otso seisoo keskellä puroa.
「オツォは川の中、立っている。」
Onko se edes päällä?
「電源入ってる?」
内格は様々な使われ方をしますが、いわゆる英語の in で状態を表します。変わったところでは「氷の中」であれば「凍っている」意を表します。「壁の中」であれば「(壁の)コンセントがつながっている」意です。
Järvi on jäässä.
「湖は凍っている。jää(氷)」
Onko se edes seinässä?
「コンセントつながってる?」
Läppärissä on uusi akku.
「ノートの中、新しいバッテリーが入っている」
所格は所有を表す表現でも使われます。