語順
カンボジア語(クメール語)は基本的に SVO(主語–動詞–目的語)の語順をとります。 文構造は英語に近く、前置詞を使用します。一方で、形容詞は名詞の後に置かれるため、文構造としてはNA型となります。
名詞、動詞、形容詞とまったく語形変化せず、分かち書きもしません。
មក(来る)ពី(~から)ស្រុក(国)ណា(どの)を並べて書きます。
មក(mɔːk):来る
ពី(piː):~から(前置詞)
ស្រុក(srɔk):国(土地)
ណា(naː):どの
មកពីស្រុកណា?
[mɔːk piː srɔk naː]
ご出身は?
日本から、と答えたい場合です。
ខ្ញុំ(kʰɲom):私
មក(mɔːk):来る
ពី(piː):~から
ប្រទេស(prɑːteih):国(※ស្រុកよりも広域)
ជប៉ុន(cɔːpʊn):日本
។:終止符(句点)
ប្រទេស は ស្រុក より大きな地域を意味します。
ខ្ញុំមកពីប្រទេសជប៉ុន។
[kʰɲom mɔːk piː prɑːteih cɔːpʊn]
日本から来ました。
ប្រទេស の語尾の子音 ស は音節末にあるため、[s] ではなく [h] 音で発音されます。 → [prɑ.ˈteih]
ជប៉ុន(日本)の ប の文字の上の記号 ៉ は、通常、O文字をA文字へ変換する記号ですが、ប៉ の場合は音が b → p と変化します。
។ は終止符(。)です。