Sino-Tibetan language family

概要
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ビルマ語の使用範囲

ビルマ語は、シナ・チベット語族に属する、主にビルマ(ミャンマー)で使われている言語です。動詞も活用せず、名詞も格変化しません。日本語と同じSOV文型をとり、「助詞」によって格を表します。

ビルマ語の表記には、モン文字から派生したビルマ文字を用います。子音は33文字ありますが、26文字を一般には使用します。単母音はa,i,u,e,ɛ,o,ɔ の合計7つに、軽声があります。

声調は、下降調、低平調、高平調の3つ。低平調を低く、高平調に強勢をつけて読みます。下降調は短母音として発音します。母音は、子音の上下左右に配置され、声調ごとに異なる表記をとります。さらに、末子音をとる場合には、母音の発音が変化します。

韓国語のパッチムのように、末子音という「発音する直前に止める子音」があります。末子音がつくと、母音が変化し、声調の区別がなくなります。末子音は、က、ပ、စ、တ の4文字を使って表します。

韓国語のように規則的ではありませんが、清音の表記で濁音で読むことがあります。

介子音 (medial consonants) というのがあり、y、w、h音を子音と組み合わせて発音します。「အောင်ဆန်းစုကြည် アウン・サン・スー・チー Aung San Suu Kyi 」のチーは、kyi と表記し、チーと読みます。

無声鼻音という変わった発音があり、hm, hn, hɲ, hŋ, hl など、ハの音を先行させ、発音する音があります。

ビルマ語のフォントには、独自規格のものと、ユニコード対応のものがあります。ビルマ語ウィキペディアではUnicodeに対応していますが、MyaZediのような、独自規格を使うサイトも多くあります。ビルマ文字表記では、前後の文字によって文字が異なる形をとるため、アプリのほうで変換する必要があります。

MyaZediフォントは、独自規格のフォントです。フォントを使用するには、TrueTypeフォントをダウンロードし、Windowsのフォントフォルダ(C:WindowsFonts)にコピーする必要があります。

Myanmar3フォントは、Unicode規格のフォントです。フォントを使用するには、圧縮ファイルをダウンロード・解凍し、mm3.ttfをWindowsのフォントフォルダにコピー、実行ファイル(Keyman)を走らせる(インストール方法は、Installation.txtに記述)必要があります。

Padaukフォントは、Unicode規格のフォントで、インストールするとIEでの表示が可能になります。Tools -- Internet Options -- Fonts ダイアログで、Language Script にMyanmarを選び、Padaukを選択するとビルマ語が表示されます。

介子音の表記にはバリエーションがあります。ဝ(ワスウェ)などとの合成文字を作る代わりに、分離して表記するやり方があります。その際には、မ္ဝのように、子音にシェトをつけます。モン人မ္ဝန္‌လူမျိုး‌