Afroasiatic language family

名詞の格
      Cases



アラビア語には、母音が a, i, u の3つしかありません。

名詞の格変化は、それぞれ、語尾が u - 主格、a - 対格、i - 属格 と変化します。

さらに、定冠詞 al がつかない不定形の場合には、un, an, in と n がつきます。

定冠詞のつく場合


単数
Singular
主格
Nominative
الكتابُ
al-kitābu
属格
Genitive
الكتابِ
al-kitābi
対格
Accusative
الكتابَ
al-kitāba

定冠詞のつかない場合


単数
Singular
主格
Nominative
كتابٌ
kitābun
属格
Genitive
كتابٍ
kitābin
対格
Accusative
كتابً
kitāban


二段変化



名詞には、a, i, u の3段変化のものと、別に a, u の変化形のみを持つ二段変化の名詞があります。

固有名詞、形容詞、不規則複数形の名詞では、属格が対格と同じ、-a の語尾をとります。

سَافَرْتُ إِلَى دِمَشْقَ
ダマスカスまで旅行した

クルアーン 第1章 開扉


クルアーンの、最初の章を示しましたのでご覧ください。クルアーンの章はスーラ、節はアヤといいます。

最初の節は、神の御名において、とあります。アラビア語の表現では、in the name of Allah となり、前置詞を伴う句です。前置詞の後には、属格がきます。つまり、i で終わる名詞がきます。Allahu がAllahi となります。ただし、発音する際にどちらも読まず、ビスミッラーと発音されることも多いようです。形容詞は後置されるため、慈悲ぶかき慈愛あまねきという形容詞が後に来て、同様に i という語尾をとります。

第6節目には、正しい道に導きたまえとあります。導くという動詞の1人称複数形に、名詞の対格がきます。対格は a で終わる形をとるため、as-sirata となります。続く形容詞も対格となり、a という語尾をとります。



بِسْمِ اللّهِ الرَّحْمـَنِ الرَّحِيمِ
Bismi Allahi alrrahmani alrraheemi
慈悲ぶかき慈愛あまねき神の御名において
الْحَمْدُ للّهِ رَبِّ الْعَالَمِينَ
Alhamdu lillahi rabbi alAAalameena
神に称えあれ
الرَّحْمـنِ الرَّحِيمِ
Alrrahmani alrraheemi
慈悲ぶかき慈愛あまねき神
مَـالِكِ يَوْمِ الدِّينِ
Maliki yawmi alddeeni
運命の日の審判者
إِيَّاكَ نَعْبُدُ وإِيَّاكَ نَسْتَعِينُ
Iyyaka naAAbudu waiyyaka nastaAAeenu
唯一絶対の神
اهدِنَــــا الصِّرَاطَ المُستَقِيمَ
Ihdina alssirata almustaqeema
正しい道に導きたまえ
صِرَاطَ الَّذِينَ أَنعَمتَ عَلَيهِمْ غَيرِ المَغضُوبِ عَلَيهِمْ وَلاَ الضَّالِّينَ
Sirata allatheena anAAamta AAalayhim ghayri almaghdoobi AAalayhim wala alddalleena
神の怒りに触れることなく無信心でない者に与えた道に