分詞
アルバニア語の分詞は、英語の現在分詞・過去分詞に似ており、完了形・進行形・受身・形容詞的用法など、さまざまな文法機能に使われます。
動詞ごとに固定された形で、格や人称で活用しません。
-oj で終わる動詞
-oj で終わる動詞は -uar に語尾が変わります。
punoj(働く)→ punuar(働いた/働いているところ)
studioj(勉強する)→ studiuar(勉強した)
luaj(遊ぶ)→ luajtur(遊んだ)
その他の動詞の語尾パターン
-oj 以外の動詞は、語尾が -ur, -tur, -rë, -arë, -në など、より多様な形態をとります。
hap(開ける)→ hapur(開いた)
mbyll(閉める)→ mbyllur(閉じた)
dërgoj(送る)→ dërguar(送った)
語幹の変化を伴う不規則動詞
語幹を変える不規則動詞もあります。
shoh(見る)→ parë(見た)
ha(食べる)→ ngrënë(食べた)
bëj(する/作る)→ bërë(した/作った)
fle(眠る)→ fjetur(眠った)
pi(飲む)→ pirë(飲んだ)
進行形の構文:duke + 分詞
アルバニア語では、進行中の動作を表すために duke + 過去分詞 を使います。
Unë jam duke punuar「私は働いているところです」
この構文は、日本語の「〜している」や「〜しているところ」に近い意味を持ちます。
完了形構文:kam + 分詞
アルバニア語では、完了形(現在完了・過去完了)を表すために、助動詞 kam(持っている)と過去分詞を組み合わせます。この構文は日本語の「〜したことがある」「〜してしまった」に相当します。
Unë kam lexuar librin. → 私はその本を読んだことがある/読んでしまった。 → (kam = 「持っている」、lexuar = 「読んだ」)
Ti ke lexuar.(君は読んだ)
Ai ka shkruar.(彼は書いた)
Ne kemi mësuar.(私たちは学んだ)
Ata kanë parë.(彼らは見た)
受動態構文:jam + 分詞
何かが「される」という受動的な意味を表すには、存在動詞 jam(〜である/〜にいる)と分詞を組み合わせます。
Libri është shkruar nga ai. → その本は彼によって書かれた。
Dera është mbyllur.(ドアは閉められている)
Letra është lexuar.(手紙は読まれている)
分詞の形容詞的用法
過去分詞は修飾語として名詞を限定する形容詞的な機能も持ちます。
libër shkruar mirë → よく書かれた本 →(shkruar = 書かれた)