形容詞:定形(対格)
アルバニア語の形容詞の定形は対格の場合、接辞はすべて e を用いて文を構成します。
E lexoj librin e rëndë. 「私はその重い本を読んでいます。」
E:三人称単数の対格接辞(直接目的語を重複表示)
lexoj:動詞「読む」(現在形)
librin:定冠詞付き目的語「その本」(対格)
e rëndë:「重い」(形容詞)
ここで最初の単語 E は対格接辞で、この構造は、librin が既知の情報であると示すものです。文中で焦点が動詞や動作にあるとき、目的語は非焦点(トピック)になり、接辞 e によって重複されます(clitic doubling)*。
Unë lexoj librin e rëndë. 「その本を読む」という事実を焦点として伝えている(目的語が新情報)
Unë e lexoj librin e rëndë. 目的語「その重い本」は既知で、動作「読む」に焦点がある
* Jakupi, Qendresa. (2023). THE ROLE OF CLITIC DOUBLING IN THE INFORMATION STRUCTURE OF THE ALBANIAN LANGUAGE. Ezikov Svyat (Orbis Linguarum). 36-41. 10.37708/ezs.swu.v21.i1.4.