対格:名詞
アルバニア語の対格(目的格)は、動詞の目的語として使われるほか、në などの前置詞と組み合わせて使われる、非常に重要な格です。
名詞が不定形(a/an などに相当)の場合、「目的格=主格」となるため、変化しません。
Një libër(ある本) → Lexoj një libër(私はある本を読む)
Shqipëri(アルバニア) → Shkoj në Shqipëri(私はアルバニアへ行く)
一方、定形(the に相当)の場合は、名詞の性(男性名詞・女性名詞)によって対格の形が変化します。
男性名詞の場合
対格は、定形主格に -n を付加することで形成されます。
不定形主格:liber(本)
定形主格:libri(その本)
対格:librin(その本を)
不定形主格:zog(鳥)
主格:zogu(その鳥)
対格:zogun(その鳥を)
女性名詞の場合
対格(目的格)単数の定形は、不定形の主格に -n を加えることで形成されます。 これは男性名詞と異なり、「定形主格」ではなく「不定形主格」を基にして対格を作る点が特徴です。
不定形主格:vajzë(少女)
対格:vajzën(その少女を)
不定形主格:lule(花)
対格:lulen(その花を)
ただし、-i で終わる女性名詞は -në を用います。
不定形主格:shtëpi(家)
対格:shtëpinë(その家を)
不定形主格:liri(自由)
対格:lirinë(その自由を)
në Amerikë
「アメリカで(不定形)」
në Amerikën Latine
「南アメリカで(定形)」